
「掃除」と「清掃」ほとんど同じ意味として使う言葉ではあるけれど私たちはなんとなく使い分けしています。
例えば、自分のお家をキレイにする場合「掃除する」と言います。
では「清掃」ってどんな場面で使っている言葉でしょう?
プライベートな活動は「掃除」オフィシャルな活動は「清掃」と区分けしていることが多いようです。
それではプライベートな「掃除」とオフィシャルな「清掃」の違いについて考えてみましょう。
目次
プライベートな掃除とオフィシャルな清掃の違いって
プライベートというと、自由なイメージがありますね。
個人的な、自由なというイメージです。
逆にオフィシャルというと定まった方式、型のあるイメージ。
つまり、自由な「掃除」と定まった型のある「清掃」ということになります。
「掃除」はどんな順序や方法であっても、そこにあるゴミや汚れを取り除けば完了します。
その行為そのものが「掃除」です。
ですから順序や方法は「掃除」をおこなう人に委ねられていて自由なのです。
一方「清掃」は「掃除」という行為をシステム化したものと言えます。
使う用具や薬剤、ゴミの取り除き方、用具の収納場所や収納方法、薬剤や消耗品を補填する基準etc…決める内容は多岐にわたります。
決める作業自体とても大変ですし周知徹底することはそれ以上に大変ではありますが、これらを決めておくことで誰が「清掃」をおこなってもスムーズに実施することができ、一定のキレイさをクリアできるようになります。
また、たくさんの人が立ち替わり「清掃」をおこなう場合にもあれどこ?これどうするの?といった混乱を防ぐことができます。
結論:掃除と清掃の違いは『清掃=掃除する行為そのもの+α』
清掃をもっと身近に捉えてみよう!
大事なのは「清掃」はそれを業務として執り行う人たちだけのものではないということです。
「清掃」の考え方を取り入れることで私たちの仕事や生活は、圧倒的に快適になるからです。
例えば、職場での簡単な片付けや「掃除」をする場合にも非常に有効なのです。
先ほど書いたようにあれどこ?これどうするの?がなくなります。
意外とこういったプチストレスの積み重ねが大きなストレスとなりやる気が減退し仕事の生産性を損なうことにつながるものです。
また、一般家庭においても同様のことが当てはまります。
ひとり暮らしであっても自分のしわざながらあれどこ?はつきものですし同居人がいればなおのこと。
毎回あれどこ?これどうするの?から始まる「掃除」にはうんざりですよね。
効率よく「掃除」をシェアするためにも家庭にも「清掃」スタイルをおススメします。
参考:企業の5S活動とは
「掃除」「清掃」を見直すにあたって参考になりそうなのが様々な企業が掲げている5S活動です。
これは、「清掃」をもっと広い目で捉え企業全体で職場環境を改善・向上することを目的としたスローガンです。
〈整理seiri〉〈整頓seiton〉〈清掃seisou〉〈清潔seiketsu〉〈しつけshitsuke〉の
ローマ字の頭文字をとって、5Sと表されています。
- 〈整理seiri〉
必要なものと不要なものとを区分し不要なものを処分すること。
- 〈整頓seiton〉
必要なものを決まった位置に収めいつでも誰でも取り出せるように整えておくこと。
- 〈清掃seisou〉
整理、整頓をおこなった上でしっかり掃除に取り組むこと。
〈清潔seiketsu〉
整理、整頓、清掃を徹底し常に清潔で異常の無い状態を維持すること。
- 〈しつけshitsuke〉
常に清潔で異常の無い状態を維持するために、決まったルールや手順をメンバー全員で共有し習慣化すること。
【解決】結局掃除と清掃の違いってなんなの⁉のまとめ
なにげなく区別していた掃除と清掃でしたが家庭や職場でも清掃システムを頭に入れておくと今まで懸念していた掃除もやりやすくなり、掃除にまつわるストレスはものすごく軽減されちゃいそうです。
「掃除」にあれこれ悩まなくていいぶんほかの仕事ややりたいことに時間を使えるというのはとても魅力的ですよね。
あなたの毎日の「掃除」に、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。