

前回はMT車のメリットをアツく語らせていただきました。
今マニュアル車(MT車)に乗ろう!若い人にこそおすすめしたい5つの理由 | すめの、前だけ見てがんばるブログ
以前から問題になっている高齢者による悲惨な事故。原因の大半は「アクセルとブレーキの踏み間違え」なので、よく「高齢者はMT車を運転していれば良いんじゃないか」という話が挙がります。しかし、個人的には高齢者だけじゃなくって、若い人含めみんなMTのろーよ、、、と常々考えています笑。というわけで今回は絶滅危惧種と言われるMT車をなぜオススメするのかをご紹介します。
それでは実際MT車を買おうとした時、何を基準に選べばよいのでしょうか。
車中泊しながら日本中を旅している私が「20代の方」を目安に考えてみました。
ペルソナ
まず想定したケースはこんな方
- 社会人になるにあたって車が必要となった男性
- 今はまだ学生なので安いに越したことはないが、横に女の子を乗せても恥ずかしくない車がいい
- MTはわかったけど、「ザ・スポーツカー」的にギラついたのはちょっと
はい、実は大学の後輩です笑
可愛い後輩のために5車種見繕ってきましたよ!
間違いない!おすすめしたいMT車5種
ジムニー(もしくはジムニーシエラ)
出典:公式サイト
もうこれで決まり良いんじゃないかという程です(早速感)。
まず四角いデザインがオシャレ。
そしてその走破性は折り紙付き。
しかも、オンロード性能も高まっているというのだから驚きです。


試乗したけど、クロカン特有の足回りのふわふわ感がかなり抑えられていて初めてのマイカーにも全然勧められる!
道なき道を走るためにと設計された「見切りの良い運転席」が、むしろMT初心者にこそ優しいのではないかとすら思います。
しかも車中泊も普通に可能ということで、様々なアウトドアユースに使い倒せる一台ですよ!
オススメグレードは真ん中のXL(¥1,582,200)ですね。
最安のXGを選ぶと、リアシートバックやラゲッジルームが樹脂素材ではなく普通の布地となっていまい、防汚効果がないのでアウトドアユースには要注意!
防汚タイプラゲッジフロア(出典:公式サイト)
マツダ3(アクセラ)
マツダ3ハッチバック(出典:公式サイト)
スバルに見捨てられしMT乗りの救い、マツダ。


今のご時世ほとんどの車種でMT選べるって尊いことなんだからな


はあ
そのマツダの3ナンバーハッチ&セダンの「マツダ3」。
現行型の名前を「アクセラ」といい、最近はよく見かけるようになりましたが実はヨーロッパのほうが売れているいわゆる「欧州仕様」。
その新型マツダ3、鬼かっこよすぎて鼻血レベル(語彙力)。
ちなみに上の写真はハッチバックなのだけど、セダンも控えめに言って最高。
マツダ3セダン(出典:公式サイト)
デザインから基本性能、安全性能に至るまで国産車最高峰と予想します。
というのも発売される前から既に賞をとっているのです。
試乗した専門家も軒並みべた褒め。


これ、もしかして先輩が欲しい車では、、、


あ、バレた?笑
ほんと乗りてえ
というやり取りを経ましたが、実は紹介したい本命は現行型の中古車
こちらをご覧ください。
本体だけで300万円超えてくる最上級グレード(ディーゼルモデル)が総額250万円前後で買えちゃうんです(2019年5月現在)
しかもこの価格は新型が発売されるとどんどん下がると思われます。


そこまでいいのじゃなくても


そういうと思った笑
けどな、ガソリンモデルの普通グレードなら総額150万円(2019年5月現在)だぞ


本当だ、、、!!


何なら今俺が乗っているのはこのガソリン普通モデルの、マイナーチェンジ前のだ


えっ先輩ぬいちゃう笑
現行型のマイナーチェンジ前だって高い剛性感とかっちりとしたシフトフィールでめちゃめちゃ安心感のある本当にいい車です。
マツダ車は昔からシートやペダルレイアウトにこだわっているので長距離走っても本当に疲れません。
私のアクセラ(去年の冬撮影)見た目もかっこいいでしょ!?
更に、セダンなら二人で車中泊が余裕でできるスペースまであるんです。
現行型にはハンドリングを自然にアシストする機能が付いていてもっと初心者にも優しい車です。
一度試乗しましたが、運転が2レベルくらいうまくなった気にさせてくれました。
言うなれば『スーパーマルチプレイヤー』ですね。
正直後輩が自分より新型に乗るのは少し癪ですが、可愛い後輩に嘘はつけません。


アクセラええで!
デミオ


中古は気にしませんが、車中泊しますかね。
なんなら後部座席あんまり使うこと無いし、、、


悲しいこと言うな、俺もあんまり後部座席使わないけどさ、、、けど車中泊は楽しーぞ??
まあ絶対にしないってならデミオもありだと思うぞ、パワフルなのに燃費めちゃくそいいし
デミオ(出典:公式サイト)
そうなんです、デミオのディーゼルはなんと30km/l 。


え、ちょww


その反応わかる


実際どれくらいになるんでしょうね
思わず目を疑うレベルの値ですが、気になるのは実際どれくらい燃費が伸びるかですよね。
あちこちの口コミを見ていると実燃費は18(市街地)~24km/l(高速道路など)というところのようです。
メインで走るところが市街地じゃない場合では、アクアなんかよりも燃費良さそうですね。
使用する燃料が軽油なことを考えると、市街地だったとしてもコンパクトカーよりはガソリン代は安く付きそうです。
もちろんその走りや室内外の質感は「輸入車ユーザーのダウンサイジングの受け皿になっている(ディーラー営業マン談)」と言われているだけあって、このクラスらしからぬ乗り心地です。
とはいえ、このサイズなので後部座席は常用は少し厳し目。
以上のような特徴から、後輩くんのような20代にはちょうどいいのではないでしょうか。
また、車好き的な観点でいくとマツダのディーゼルは回さないエンジンと言われています。
ということで試乗して実際どんなもんなのか見てみました!
確かに回さなくても普通に走る。
それもそのはず、デミオのディーゼルは普通のガソリン車の2.2lレベルの加速をするのです。
だだ、結構回すと更にガンガン加速して楽しかったです(音も個人的には好きでした)。
結論「回さなくても走るけど、回しても楽しいディーゼル」と私は感じましたよ。


デミオいいですね、顔(車を前から見たところ)もマツダ3より可愛い。
乗り出し価格も安いし燃費いいのでこれにします!


いいんじゃねえか?
ただ、エンジンオイルの交換は割と頻繁にくるからド安いとだけ思ってたらびっくりするかもしれへん。それだけ注意しなよ
もう一つ注意点をあげるなら、デミオのガソリンモデルは現行型以外は「1.3l」で「5速ミッション」な点からおすすめしません。
これはレンタカーで体感したのですが、1.3lは少々力不足な上に6速目が無いのがすごく「もやもやする」味付けになっているのでMT初心者は避けたほうが無難です。
マツダもこれを感じていたのか、2018年度の商品改良で1.3→1.5lへアップサイジングし、6速ミッションへと変更したのです。
デミオのガソリンなら最新型がおすすめですよ。
アルトワークス
と、ここで後輩くんはデミオに決めかけているようでしたが、もし「もうちょい値段を下げてほしい」と言われたときの対応を考えていました。
それがこの「アルトワークス」。
アルトワークス(出典:公式サイト)
彼にも一応話してみました。


アルトワークスってのはアルトという最安、最軽量の車を「運転を愉しむ」方向に全振りしたような車やねん


アルトって名前くらいしか知らないんですけど、、、
そもそもアルトがどれくらい軽いかということを説明しますね。
軽自動車で一番人気を誇るN-BOXのターボを例に挙げると、車を前に押し出そうとする力『1』あたりにのしかかってくる重量は14.22kgです(パワーウェイトレシオっていう概念です)。
これがノンターボになると15.63kgになります。
N-BOX(出典:公式サイト)
ちなみに、これはタントやスペーシアといった「ハイトワゴン」でも同じような結果となります。


ノンターボはパワーが少ないのに重量は同じだから、『1』パワーが動かさなくてはならない重量が増えるんですね


さすが理系、飲み込みが早い
これがターボが人気な理由です。
実際、ターボとノンターボの車を乗り比べるとその差は歴然です。
ノンターボのハイトワゴンをターボ車レベルに加速しようとするとエンジンがすんごい唸りを上げます笑
アルト(出典:公式サイト)
さて、ノンターボのアルトのパワーウェイトレシオはいくらでしょうか。
正解は12.45kg


かっる!!!
つまり、軽すぎるがあまりターボなんかつけなくてもN-BOXやタントのターボよりも一段早いのです。
これが「アルト」です。
さて、「アルトワークス」はこの超軽量ボディにターボが付いてます。


これがどういうことかわかるか


ごくり、、、
文字通り『かっとび』です。


普段乗っているアクセラセダンのノリで発進したら加速のGでヘッドレストに頭打った


それはすめしさんの運転が荒いだけでは
ただパワーウェイトレシオ的にも合点がいく話で、アルトワークスは10.78kgです。


なんかもう軽じゃない


それな、2lのエンジン積んだスバルXVあたりと同レベル
アルトワークスのいいところは、軽量が故に加速感が凄まじく「法定速度ですごい走った気になれる」点にあります。


なんだか危険じゃないですか?


確かに扱いにくい。だからこそ一台目のMT車にいいんじゃないかなあ。
アクセルの反応とか「これ電動スロットルなん!?」ってくらいめっちゃタイトだしな。
重心の移動とか考えて運転するとめっちゃキマって気持ちいいから、多分将来サーキットで走るときのいい練習になる。


そんなとこ目指してないのですが


多分これ乗ったら知らず知らずのうちに目指しだすよ、愉しさは保証する。
あ、でも高速での高速巡航は結構無理目やで。
5速でも100km/m出したら回転数が高くてエンジンがまあうるさいことうるさいこと笑
カローラスポーツ
最後に紹介するのはカローラスポーツ。
カローラスポーツ(出典:公式サイト)
今まで紹介してきた中では圧倒的に「キラッキラ」しています。
エクステリア(見た目)こそ「次世代ベーシック」を掲げるだけあってシンプルですが、内装はこんな感じです。
カローラスポーツ(出典:公式サイト)


おお、キラキラしている!!


ちょっと俺には眩しすぎるけど、こういうのが好きな人は少なくないはず。どうや?


僕がイケメンだったらな


言うな、そういうのは関係ないんや、多分
大きなセンターディスプレイとか、ディスプレイ付きの速度メーターとか、こういうのがどんどん次世代標準となっていくのでしょうね。
さて肝心の走行性能について、まずエンジンは1.2lのターボです。
これはまあパワーウェイトレシオとしては普通レベル、そんなに早くありません。
じゃあなぜおすすめしたのかというと、「iMT」の存在です。
iMTは「インテリジェントマニュアルトランスミッション」の略で、トヨタ初のミッションです。
普通のマニュアル車での発進の際、停車時にクラッチを一気につながるとエンストしてしまいます。
そこで、左足のクラッチを徐々に繋げつつ、エンジンが止まってしまわないよう右足のアクセルの空けて車を前に少しづつ動かしていきます。
この2つが絶妙に噛み合って車は進み出します。
しかしこのiMT、発進時、変速時のアクセル操作が不要なのです。
車の方でクラッチの動きを検出し、エンジンの回転数が落ちないよう勝手にエンジンを動かしてくれるのです。
それはさながら右足の動きの代行です。
MT初心者にはすっごくありがたいシステムではないでしょうか。


エンストしないように車がアシストしてくれるっていいですね!


ああ、そうだな。
また、全幅が広く、車のボディ自体もかなりしっかりしているので進む、曲がる、止まるの基本性能が高いのです。
「カローラ=おじいさんカー」と侮るなかれ。
更にボディ強度やブレーキ性能に比べ、エンジン性能が高くないので安心感があります。
こういったところもMT初心者におすすめだと感じます。
選考基準
さて、5車種を選んで彼にお話したわけですがその選考基準をお話します。
高い車を選ばない
「若者の車離れ」とかなんだの言われていますが、初任給が手取り20万切るのに免許代が30万近いこのご時世です。
3、400万もする車をポンポンと乗り継げるわけがないのです。
個人的には「車の若者離れ」と言いたい気分です笑
ということで、今回選んだのは「新古車で乗り出し200万円以下です」
唯一カローラスポーツが200万超えていますが、まあトヨタですからね。
これを選ぶ人はあまり予算関係ない人だと思っています。
運転が楽しいこと
ボディがイマイチな車を選ばないというところです。
経験的にも曲がる時遠慮が要るような車は本当に楽しくありません。
140kmを超える高速走行したときに不安を覚えるような車は入れていないつもりです(軽のジムニー、アルトワークスを除く)。
初心者用機能が入っていないこと
坂道発進アシスト程度なら可とします(色んな会社で同様の仕組みがあるため)。
というのも、一台目に「クラッチ操作が雑でも大丈夫、みたいな初心者用便利機能」を体験しちゃうと次乗り換えを考えた時便利機能に縛られるばかりに選択の幅が狭まりそうで、実は意識的に選んでいません。
でも昔幹線道路を右折中にエンストして本当に死ぬかと思った経験から、安全面からしてもあってもいい機能かもしれないと、カローラスポーツ一台だけ入れたカタチです。
その車によってなにか体験を持ってきてくれそう
単なる移動手段とは考えていません。
「この車があったからこんな経験ができた」と感じられるような車を、と思って選びました。
- ジムニーなら道なき道を走破して絶景スポットに導いてくれるかもしれません。
- 万能選手のアクセラなら日本中のいろいろなものを見せてくれるかもしれません。
- 車中泊+3人以上乗車が不要ならデミオもいいでしょう。
- アルトワークスは特別どこへと言うことはないかもしれませんが「昔アルトワークスというすごい車に乗ってて」と誰かに話す日がきっとくるはずです。
- 今まで車に興味がなかったような人の人生を、カローラスポーツなら入口となり変えてしまえるかもしれません。
まとめ
というわけで、今回はMT車がほしい後輩に向けてMT初心者におすすめの車を紹介してきました。
- 唯一無二の存在感、ジムニー
- スーパーマルチプレイヤー、アクセラ
- パワフルなのに燃費も美味しいデミオ
- じゃじゃ馬でも最速の馬、アルトワークス
- iMTが光るカローラスポーツ
ぜひ一度、ご自身の趣味や生活スタイルを振り返って「あなたの最高のMT車」を探しましょう!