

クリスマスの飾りつけと言えばクリスマスリースは欠かせませんね!
クリスマスツリーと同じくらいクリスマスシーズンを盛り上げてくれるアイテムの一つとなっています。
そんなクリスマスリースを見てみると必ずと言っていいほど
- 松ぼっくり
- 赤い葉
- 赤い実
が飾られていますよね。
実はこれらにはちゃんと飾るべき意味があったのです。
そもそもクリスマスリースを飾る由来は?
リースは英語で「wreath」と書き、輪、花輪、花冠などの意味があります。
リースの由来は古代ローマ時代まで遡り、リースは祭事や結婚式や特別な行事の際に飾られる装飾として用いられていました。
クリスマスリースは、今から1700年ほど前にローマ皇帝がキリスト教を国教としたことからキリスト教徒にローマの風習が広まったのが始まりとされています。
今でこそ様々な素材のクリスマスリースが作られていますが、元々リースのベースは殺菌作用や抗菌作用のある常緑樹(一年を通じて緑の葉を落とさない木)を使うことから「豊作」や「魔除け」の意味があるそうです。
また、リースは輪かの形をしていますね。終わりがない・途切れないということから「永遠」という意味もあります。永遠に続く神の愛、人々の幸せ、そんな祈りが込められています。
日本人でいう「しめ縄」の感覚に近いものがあるようです。
由来や意味を知るとリースを見る目が変わってきそうですね。
クリスマスリースに松ぼっくりを飾る意味は
何気なく見ていたクリスマスリースにくっつけられた松ぼっくり。
実はとても大事な由来があったのです。
イエス・キリストの母が聖母マリアであることはご存知ですね。
ユダヤ王はマリアが身ごもった子がいずれ人々の救い主になると知り彼を殺してしまおうと企みます。
それを知ったマリアと婚約者のヨセフはエジプトに逃亡することにしました。
その逃亡を助けたのが、「もみの木」です。
二人が隠れようとした時にもみの実がついた葉で体を覆い隠し、難を逃れたそうです。
それからもみの木は「勇者のもみ」と呼ばれキリストの誕生を祝うクリスマスリースやツリーの飾りになったと言われています。
ちなみに松ぼっくりはもみの実の代用品。
もみの実は松ぼっくりと似ていますがコロンとそのまま落ちてくる松ぼっくりと違いバラバラになって落ちるのだとか。
だから同じマツ科の実である松ぼっくりが「勇者のもみ」の実の代わりにクリスマスの飾りとして使われているそうです。
クリスマスに見かける赤い実の正体とは
さて、お次は赤い実です。クリスマスシーズンになると、トゲトゲの葉っぱに赤い実がちょこんとなっているのをよく見かけますね。
この正体は「柊(ひいらぎ)」という植物です。
クリスマスリースは元々この柊の木でリースのベースを作ります。
柊の葉は堅くてトゲトゲしています。
これはキリストが処刑される際に被らされた「茨の冠」を表しているのです。
そして、柊の赤い実は「キリストが流した血」を表しているのだそうです。
ちなみに、クリスマスリースだけではなくクリスマスツリーにも飾られる大きな赤い玉ありますよね。あれの由来になっているのが、この柊の実なのです。


一つ一つにちゃんと意味があるのですね!
クリマスに見る赤い葉っぱは何?
これは「ポインセチア」という植物です。
クリスマスカラーと言えば赤・緑・白、これにもちゃんと意味があります。
「赤」は先ほど書いた通りキリストが流した血を意味します。
「緑」は永遠の命や愛
「白」は純潔を意味します。
ポインセチアは葉っぱの「赤」と「緑」、そして樹液の「白」がまさにクリスマスカラー!なのです。
ちなみにポインセチアの葉っぱは、元々は緑色。
葉が赤く色づくのは受粉のために目立たせる必要があるからだそうです。
葉が赤くなるには日照時間が関係するようなので自然の中ではなく室内で育てる場合は、光を調整しないと赤い葉にならないこともあるのだそうです。
まとめ
何気なく見ていたクリスマスの飾り付け。
キラキラした街並みもその一つ一つの意味を知れば、これまでとは違った印象になりますね。
クリスマスがキリストの誕生日であることは有名な話ですがクリスマスリーフにまで
キリストが関係していたとは驚きでしたね。
ぜひこんな願いが込められていたのだな、とクリスマスリースの準備をしてみてください。